基本情報

山名 読み 三角点 標高 位置
北緯
東経
朝比奈岳
あさひなだけ
2等
874.0m
41-19-39.5
141-01-29.8


標高874m。高さは釜臥山に次いで下北半島第二となる。
夏道は2ルートあるがいずれも荒れている。積雪期は何処からでも登ることができるが、アプローチ考えるとさほど多くはない。
夏道1:北尾根沿いの道だが今は荒れて誰も通っていない。一度下りに利用したことがあるが、かすかな踏み跡があったりなかったり。尾根をはずさなければ問題ないので緊張感はないが、のぼりは大変そうだ。
夏道2:かつては、奥薬研、湯ノ股川沿いの赤滝林道から上カスペ沢林道を終点まで入り駐車していたが、今は上カスペ沢林道の取り付きまでしか入られない。上カスペ沢林道終点からは、はっきりとした踏み跡がある。沢を渡る正面尾根によく見ると「夏道1」のルートが見える。ルートははっきりしていて歩きやすいが、北尾根に出て少し歩くと突然踏み跡が消える。ここからはコンパス頼りの歩きとなる。ヤブも猛烈なネマガリで苦労する。3~400mで山頂となる。沢道:新助川を詰めて南尾根に出、山頂に向かうルート。途中H5m(だったと思うが)ほどの滝があるが、さほど難しくはない。春先は結構上流まで蕗取りが入り込んでいる。こちらも沢の源頭部からはヤブとなる。地形図を見ていて、やってみたルートだが、無積雪期なら、これが一番無難かもしれない。
積雪1:雪が締まってくると、スノーモービルがよく利用しているルートだ。県道4号線を朝比奈峠まで登り、朝比奈林道を利用して、適当なところから尾根に出る。林道をいつまでも歩いていると、スノーモービルに出くわす事があり、興醒めとなる。急斜面を登り、朝比奈と円山の鞍部に出たら北に方向を変えれば、迷いようがない雪庇の発達したやせ尾根が山頂まで続く。積雪2:湯ノ川温泉の水源地、湯野小川沿いに延びる湯野小川林道を終点近くまで詰め、山頂から南に伸びる尾根を目指す。アプローチが遠いが、畑のマタギ達がかつては通ったと想像しながら歩くのは楽しい。

その他:上記の変形や円山方面からの縦走も考えられるが、歩いたことがない。
かつて(数十年前)は山頂から宇曽利山湖が見えたが、今は樹間からかろうじて見える程度だ。


記録.1

                             ようやく朝比奈岳が見え出した
                             ようやく朝比奈岳が見え出した

2014/4/20  晴  登山道:なし

山行者:単独

 

コースタイム: 朝比奈峠(0755)~尾根端部(0810)~H624P(0840)~屈曲部(0915)~円山分れ(1000)~H796P(1035)~山頂着(1115)~ H796P下(1145)~急坂尾根下 昼食(1215/1245)~屈曲部(1310)~H624P下(1330)~尾根端部(1400)~朝比奈峠(1410)

 

備考:一度も偵察に行っていなかったので、雪の状態が心配だったが、出だしからたっぷりの雪で快調にスタート。無風快晴、絶好の山日和だ。少し暑い位か。このコースを歩くのは5度目くらいになる。朝比奈林道を歩き続けてもいいのだが、スノーモービルに邪魔される可能性があるので、早めに外れて尾根に取り付く。H624Pで何気なく(結局180°違う方向へ行った)頭の中で思っていた方向とまったく逆方向へ進んだ。ふと、左手に見えるはずのない朝比奈岳が見えて気が付く。頭の中が混乱している。結局H624Pに上り返してコンパスを確認。前回の朝比奈平といい、訳の分からない行動が時にある。急坂尾根をショートカットせずにきっちり尾根まで登り、全体を見渡す。ここからは雪庇の張り出した狭い尾根をひたすら登るだけだ。崩壊やクラックに注意をしながらひたすら登る。宇曾利山湖や釜臥、遠くに燧岳が見え、疲れを癒してくれる。日が昇りだいぶ雪が腐ってきた。急斜面のトラバースは雪が崩れて苦労する。昔、山頂には木彫りの山名板があったが今はない。木の枝に板が掛かっているので、見てみると「分水嶺縦走 徒登行山岳会」とある。縦走・・・・ここから円山~大尽~釜臥と縦走したのだろうか。無雪期だと相当な苦労を強いられる。徒登行山岳会のホームページを見たら確かに一人居、分水嶺を歩いている人がいるようだ。後で問い合わせてみよう。帰りは雪のおかげで、快適に滑り降りた。ノートラの斜面に滑り降りるのは気持ちが良い。急坂尾根を過ぎると、登りも出てくるがシールを付け直すこともなく、立ち枯れの尾根端までたどり着いた。ここにきてスノーモービルの音が聞こえ出した。林道へ出ると、新しいスノーモービルの跡がくっきりと残っている。1台だ。どうやら峠周辺を周回しているようだ。最後の雪を求めて彼らも大変だ。


記録.2

                                   山頂にて
                                   山頂にて

2007/1/14  曇  登山道:あり(使用せず)

山行者:タケ+3

 

コースタイム: 林道駐車地点(8:00)-カスペ沢林道分岐(8:15)-上カスペ沢林道終点(9:10/9:15)-山頂(11:30/11:45)南尾根P(12:10)-山頂(12:30/13:15)-林道駐車地点(15:15)


備考:朝比奈経由で円山を目指すも、車が林道途中までしか入らず、加えて膝までのラッセルでピッチ上がらず、時間切れとなった。ほとんどが、林道・ブル道歩き。
写真は山頂にて、バックに釜臥山が見える。